低体温症に陥ってしまった時の対処要領 症状と予防法

 

冬の雪山などで登山中に起こる症状「低体温症」

体の体温が急激に奪われてしまうと、いろんな体の不調が襲ってくる。

最初は肌寒く感じる程度でも、時間が経過するにつれて、歯と体の震えが止まらなくなったり、

意識障害をおこしたりして、最終的には死亡するケースも少なくない。

 

今回は「低体温症」になった場合の対処について触れていく。

 

 

「低体温症」ってなんだろう?

 

「低体温症(ていたいおんしょう)」とは、

正常な生体活動の維持に必要な水準を下回ったときに生じる様々な症状のことだ。

 

通常、人間は直腸温が35℃以下を下回ってしまうと、低体温症と診断される。

寒い雪山などで発症するこの「低体温症」に陥ってしまうと、様々な症状が出始め、

最終的には死亡してしまう。

 

こうなる前にあらかじめ予防しておこう。

ちなみに、「凍傷」にかかってしまった場合の対処要領はココに書いてある。

「凍傷」に陥ってしまった場合の一連の対処

 

低体温症を予防するために

 

低体温症に見舞われずに済むためには、「予防」が一番の対策だ。

 

もし、雪山で行動する場合は、

基本的に一人で行動せずに、複数人で行動することを心がけよう

 

1 温かい服装を心がけよう。

 

当たり前の事かもしれないが、できるだけ体が温まり、

尚且つ防風性に富んだ服装を心がけよう。

 

必ず3枚以上重ね着する事を心がけ、例えば、

下着 肌ざわりがよく動きやすい木綿
ベースレイヤー 吸湿速乾性のある合成繊維
セカンドレイヤー 保温せいに富んだフリース
アウター 防水・防風・透湿性に富んだゴアテックス

 

など、それぞれのウェアの長所を生かせるような

着こなしをしていこう。

 

2 こまめに水分、栄養を補給しよう。

 

アウタージャケットなどのポケットの中に、飴やチョコレートなど

を用意してこまめに栄養を補給しておこう。

 

水分もこまめに飲んでおこう。

冬でも体の負荷に合わせてちゃんと水分が失われているので、のどが渇いてなくても、

意識的に補水するクセを身に付けておこう。

 

3 休憩中は上着を羽織って暖をとろう。

 

休憩中は体を動かさなくなった分、急激に体温が冷えてしまう。

多少暑く感じても、風がなく、日の当たる場所で、

ジャケットを羽織って、ザックや銀マットの上に腰掛けよう。

もし、魔法瓶などを持っていくのであれば、生姜湯などを持っていこう。

体の中からポカポカと温めてくれて尚且つウマいのでオススメだ!

この時、人工甘味料やカフェインは症状を悪化させるため、できるだけ避けよう。

 

4 会話しながら変化や兆候に敏感に反応しよう。

 

行動している最中、絶えず会話を広げていこう。

この時、口数の少ないおとなしいメンバーも必ず会話に入れていこう。

もし、以下のような変化があったら低体温症の疑いがある。

 

  • 言葉が上手く出せない
  • 呼びかけても反応が鈍い
  • 無感情になる
  • 動作が普段と比べて明らかに鈍い
  • 唇の色が紫に変色している
  • 震えが止まらない
  • 頻尿
  • 軽い言語障害

 

もし上記のような異変を感じたら、

 

頭の中で一本の直線を思い浮かべて、その線の上を

右足のかかとを左足のつま先に付ける、

左足のかかとを右足のつま先に付ける・・・(モンローウォークのような歩き方)

という風に交互に行っていき、すぐにバランスを崩すようであれば、

低体温症による運動失調に陥っている可能性が高い。

 

こうなったのであれば、すぐに登山を中止し、

低体温症の対処に移ろう。




 

低体温症になってしまった際の対処

 

度合い 症状 深部体温
意識清明・震えあり 35~32℃
意識障害・震え無し 32~28℃
意識無し・呼吸あり・心拍なし 28~24℃
生命兆候なし 24~15℃
死亡 15℃以下

 

上記が低体温症に陥ってしまった時の症状と度合いだ。

重度になるにつれて清明への危険度が高くなり、重度の致死率は極めて高い。

万が一の事態にならないようにいち早く対処していこう。

 

1 避難できるなら避難しよう。

 

このまま風雪に晒されたままだと症状が悪化してしまう。

木の根元付近や傾斜を利用して人ひとり入れる程度の雪洞を掘って

そこに避難しよう。もしくは、日の当たるあたたかな場所まで連れて行こう。

 

2 濡れた衣服を着替えさせよう。

 

もし、この時点で濡れている衣服等を身に付けている場合は

早急に着替えさせよう。

このまま放っておくと、低体温症に拍車がかかる。

 

2 エマージェンシーシートを使って保温しよう。

エマージェンシーシートという風と熱を遮断して保温&遮熱効果をもたらす

優れモノがある。薄くて持ち運びがしやすく、1枚で毛布2枚分の効用があるため、

冬に登山する時はできるだけ持っていこう。

 

コレを使って、頭の先から足のつま先まですべて覆う様に

すっぽりかぶせよう。

 

もし、エマ-ジェンシーシートを持ち合わせて無かった場合は、

予備の衣服を重ね着して、毛布やバスタオルなどで保温しよう。

 

3 カロリーと水分を補給させよう。

 

次にチョコレートや飴、温かいお茶等を振舞って熱代謝を促そう。

内部熱源を燃やすことで、体を少しずつ温めることできる。

 

 

以上が「低体温症」に陥ってしまった時の一連の対処要領だ。

いつ誰が「低体温症」に陥るか本当にわからないので、

是非覚えておいてほしい。

 

 

 




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